ポン・ジュノ

ポン・ジュノは、韓国の映画監督、脚本家。大学卒業後に韓国映画アカデミーに再入学し、在学中に製作した短編映画『支離滅裂』と『フレームの中の記憶』がバンクーバー国際映画祭と香港国際映画祭に招待される快挙を成し遂げたことで、その才能が注目を集めた。実際に起こった事件をモデルに制作した2003年公開の『殺人の追憶』が韓国で大ヒットを記録し、同国の主要な映画賞である「大鐘賞」で監督賞と作品賞を受賞、2009年に監督を務めた映画『母なる証明』は、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品され、高い評価を獲得している。また、同作は第82回アカデミー賞外国語映画賞部門の韓国代表にも選出される快挙を成し遂げて世界的な知名度を高めた。2019年公開の『パラサイト 半地下の家族』は第72回カンヌ国際映画祭のコンペテション部門に選出され、審査員の満場一致で最高賞であるパルム・ドールを受賞。賞レースでも注目の的となり、第77回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞受賞、並びに監督賞と脚本賞のノミネートを皮切りに賞レースを総なめにする、歴史的快挙を成し遂げた。映画界に多大な功績を残した若手監督としての地位を築いたものの、元は漫画家志望で、日本の漫画家では松本大洋、古谷実、業田良家、沖浦啓之などの作品のファンであることを明かしている。
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