らせん / Spiral

らせん / Spiral

『らせん』とは1998年に公開された日本のホラー映画。原作は鈴木光司の同名小説。前作にあたる『リング』の続編として同時上映された作品である。監督と脚本は1995年の単発ドラマ版『リング』の脚本を担当した飯田譲治。「呪いのビデオ」に科学的視点からその謎に迫る。前作のオカルトホラーから雰囲気を変え、原作を忠実に再現したSFサスペンス要素の強い作品になっている。解剖室に送られてきたかつての友人高山竜司の遺体。残された暗号。安藤は第一発見者高野舞とともにその謎に挑む。

らせん / Spiralのレビュー・評価・感想

らせん / Spiral
5

だんだんややこしく

リングの続編です。リングで最後亡くなった真田広之の友達の佐藤浩市のところに、真田の恋人がきて、呪いのビデオのことを聞いて、調べるみたいな話です。佐藤浩市は子どもをなくしていて不安定だし、真田の恋人とごちゃごちゃするし、リングで生き残ったはずの松嶋菜々子親子は死ぬし、いろいろややこしくなっていきます。真田の恋人は中谷美紀がやっていますが、なんか訳ありな感じがよく出ていていいし、俺が抱いたのは本当に人間か、実は貞子なんじゃとか、なかなか怖い展開です。さらに貞子の過去がわかったり(井戸に落とされた様子とか)、貞子がテレビから出てきたり、ホラーぽくていいなと思うところもあり、そこはリングに引き続き、いいなと思います。でも、やはりちょっとわかりにくいです。リングは呪いのビデオの呪いを解くという一つの目的がありましたが、らせんは何が目的かよくわかりません。まあ、原作もだんだんややこしくなっているので、監督のせいとかではないです。最後のほうで、佐藤浩市が自分の子供恋しさに裏切りをしたり、貞子が生まれたり、結構ドラマチックな話ではあるので、原作を読んでいるとか、深読みが好きな人とかは気にいる作品かもしれません。ただのホラー好きからするとリングのほうが好きです。