キテレツ大百科

キテレツ大百科

『キテレツ大百科』とは、発明好きの小学生が先祖が残した書物『奇天烈大百科』を基に発明道具を作り騒動を起こす、藤子・F・不二雄原作のSFコメディー漫画作品。1988年からフジテレビ系列でテレビアニメ化版(1987年にも特番アニメとして放送)が、2002年にはNHK総合・教育(現・Eテレ)にて実写ドラマ版が放送された。テレビアニメ版は日曜夜18~19時枠(現在は18時枠のみ)のアニメ放送時間枠を盛り上げ、本編やエンディングテーマを楽しみながらも、日曜日が終わる寂しさを感じた視聴者も多い。

キテレツ大百科のレビュー・評価・感想

キテレツ大百科
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アニメ化もされた名作

藤子・F・不二雄先生の描かれた、フジテレビでアニメ化もされた作品です。ただ、原作は連載誌も知名度が低く、単行本も3巻までしかありません。アニメで知った…という方も多いと思います。アニメではコロ助は初めからいますが、原作では、キテレツの先祖、キテレツ斎が残したキテレツ大百科に載っていた発明品で、キテレツが一番最初に作った発明品でもあります。完成した当初のコロ助は、アニメとは違い、ママを閉じ込めてしまうといった問題行動も起こします。個人的に一番違うのは、ブタゴリラだと思います。アニメでは、狂言回しとして確固たる地位を築いていますが、原作ではただの嫌な奴です。基本的に登場するときは、悪いことしかしません。そして、キテレツの発明で、酷い目に合わされるのです。だからアニメしか知らない人が原作を読むと、相当びっくりするんじゃないかと思います。ちなみに、原作もアニメも、最後は大百科がなくなってしまう、という終わりになっています。その上で取る行動、そしてどうなったかは大きく違うので、それらを見比べても楽しいかもしれません。現在は、藤子・F・不二雄大全集があるので、原作はそれで読むことができます。