傑作
初代バイオハザードは、まさに傑作だった。
バイオハザードシリーズにおいて最もホラー要素の強いゲームであり、その操作性の不自由さが逆にいい演出となっていて、プレイヤーを精神的に追い詰める設計となっている。
主人公は二人。
ラクーン市警の特殊部隊スターズのブラボーチームの『ジル・バレンタイン』、『クリス・レッドフィールド』のどちらかを選べる。
アメリカの映画のような展開や、日本の和製ホラーのような恐怖を物語の中にちりばめており、ゲームをクリアするまでに味わう恐怖や興奮はすさまじいカタルシスとなって、プレイヤーを魅了するだろう。
バイオハザードのすべてが詰まったこのゲームをやることで、シリーズのすべてに通じるストーリーの重要なターニングポイントを知ることができるだろう。
ゲームをクリアした後には、最速クリアを目指して敵の配置を記憶し、武器を節約し、最短距離の移動を心がけ、必要のないイベントを回避し、何度もプレイすることで最初のクリアからは見違えるほどの成長を遂げているだろう。
そこまでする理由があるのか?と疑問に思う人もいるだろうが、クリアランクによるボーナス武器を使っての爽快な戦闘は、これまでの操作性の悪さによるストレスを存分に発散することができるのだ。
だが、そこまでの道のり自体が苦痛であることは否定できない。
しかしそれだけの価値があるほどに、ボーナス武器による殲滅戦は気分爽快なのだ。
ぜひこのゲームを最後までやりつくしてほしい。