アンナチュラル / Unnatural

アンナチュラル / Unnatural

『アンナチュラル』とは、2018年1月からTBSで放送された医療サスペンスのテレビドラマ。主人公の三澄ミコトを石原さとみが演じている。ドラマの脚本は野木亜紀子で、漫画や小説などを原作としていない完全オリジナルのドラマ作品になっている。
『アンナチュラル』は、不自然死究明研究所(通称UIDラボ)が舞台となっている。日本では不自然死の8割以上が究明されていない状況のため、それを打破するためにUIDラボが作られた。主人公の三澄は法医解剖医でUIDラボで不自然死の究明を行っている。ベテランの法医解剖医であり、恋人の不自然死の謎を追い続けている中堂や臨床検査技師の同僚たちとともに、不自然死を通して難解事件を解決していく物語だ。基本1話完結型で進められていくが、後半の佳境に入ると2話連続になっている。
ただ不自然死とされていたものであっても、究明をしていくにつれて悲しかったり、心温まる様々な真相が秘められており、心揺さぶられるドラマになっている。

アンナチュラル / Unnaturalのレビュー・評価・感想

アンナチュラル / Unnatural
9

何度観ても飽きない!

不自然死の原因を解明する法医学者たちが活躍するヒューマンミステリードラマです。
私の好きな女優石原さとみさんが主演ということで見始めました。法医解剖という仕事を通して人の死と向き合い、直向きに誠実に生きる主人公三澄ミコトですが、彼女には法医学者を目指すきっかけとなった暗い過去がありました。両親が一家心中をはかったのです。彼女は一命をとりとめ、不条理な死と戦う法医学者という仕事を選びました。作品はほぼ一話完結ものですが、人が死に至るまで、もしくは死を選択するまでの個々の物語をテンポよく描いています。登場人物全てのキャラが立っており、毎回心に残る名言がいくつも登場するので見逃せませんでした。また、共演の井浦新演じる中堂系のキャラが面白く、彼も最愛の彼女を失った辛く暗い過去があります。その過去の真相を解き明かすまでの謎解きも、このドラマの見どころとなっています。米津玄師さんが歌う主題歌「lemon」が流れるタイミングが絶妙で雰囲気を盛り上げてくれています。私自身、心が折れそうな時はこのドラマを繰り返し視聴し、三澄ミコトの強くてかっこいい生き様から何度も勇気をもらっています。観て後悔はしないオススメのドラマです。