おしりたんてい / Butt Detective

おしりたんてい / Butt Detective

『おしりたんてい』とは、NHKのEテレで毎週土曜日午前9時から放送しているトロル原作のテレビアニメ。制作は東映アニメーションである。原作名義のトロルは、原作担当の田中陽子と作画担当の深澤将秀で構成されるユニットで、田中は株式会社トロルの社長を務める。
『おしりたんてい』は2011年にiPad専用アプリとして初登場し、2012年にポプラ社から3歳~5歳の児童を対象とする絵本シリーズとして刊行開始された。2015年から小学校低学年向けの児童書シリーズ『おしりたんていファイル』が加わり、半年に1冊程度のペースで刊行されている。2020年12月時点ではシリーズ累計発行部数900万部を達成した。
本作品は、おしりのような見た目の顔をした名探偵である「おしりたんてい」が、数々の事件を解決していく謎解き物語である。主人公である「おしりたんてい」は父から譲り受けたチェックのベレー帽がトレードマークで、「ふーむ、においますね」が口癖。犯人を追い詰めるときには、「しつれいこかせていただきます」と言っておならのような強烈な悪臭を放つ。ジャンルは、コメディ、ファミリー。
オープニングテーマ『ププッとフムッとかいけつダンス』は親しみやすい歌詞と陽気な振付で子どもに人気である。保育園や幼稚園でも踊られている。

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おしりたんてい / Butt Detectiveのレビュー・評価・感想

おしりたんてい / Butt Detective
7

怖がりの子でも大丈夫なコメディ推理ショー『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』

怖がりな子でも見れるアクションがあり、おしりたんていの大学時代が描かれている。
今の相棒ブラウンとかつての相棒スイセンの対比。
・スイセンの能力に自信を無くすブラウン
・ブラウンの能力に安心するスイセン
そのパーツが本ストーリーに深みを持たせます。
本ストーリーといえば、敵なのか味方なのか大人でも推理したくなる内容。
美術館の絵が偽物にすり替えられてしまう事件が発生。その謎を追う、おしりたんてい。
キンモク先生を助け出す目的スイセンの意志に手を貸すおしりたんていだったが、
スイセンの裏切り?によって最大のピンチになるおしりたんてい。
そこに助け舟を出すのはライバル怪盗u。
しかし、大けがを負ったおしりたんていは病院で安静にしなければならない状況になってしまう。
スイセンは敵のボスがキンモク先生と知ってしまった。信じられないスイセン。キンモク先生によりピンチになってしまう。そこに重症をおったおしりたんていがあらわれなんとかスイセンを救出。
おしりたんていはかつての相棒の変化に気づいていた。

ひとつ気が付いていないこととしたらおしりたんていとスイセンの恋愛感情であった。
スイセンはキンモク先生と過ごした家で絵を教えて新たな幸せをみつける。

なかなか激しいバトルシーンもあったが怖がりの子も食い入るように見れた映画である。
映画デビューにもおすすめ。

おしりたんてい / Butt Detective
8

強烈さが過去イチの『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』

おしりたんていの元相棒のスイセンの家族だった画家のキンモク先生が、自分の絵が売れないから仕方なく有名な画家の絵画のレプリカを描いたところ、誰も疑わずにレプリカを絶賛していたことに何かが切れてしまいました。区別がつかない人々の目に触れる絵画なんて全部偽物でいいだろうという考え1つで巨大な財団を作り、その頂点に君臨して多くの賛同者を従えて周辺の美術館の絵画をすべて自分が描いたレプリカに入れ替えていました。その姿は、承認欲求が満たされずに負のエネルギーで暴走する令和時代の人間の究極体といえるでしょう。このキンモク先生の怒りと嘆きの暴走ぶりから、芸術作品の価値は何で決まるのかと、制作陣はこのテーマを見た人たちに考えてほしかったのかもしれません。しかし、作中のおしりたんていの行動の方が脳裏に焼き付いて、テーマが薄く思えてしまいました。

終盤で超強力な水鉄砲で撃たれて死にかけているスイセンを助けようと、おしりたんていは人工呼吸ではなく、いつも犯人逮捕の為に盛大にこいているガスをスイセンの口から進入させ、スイセンの心臓を蘇生させました。人命救助のためとはいえ、臭いガスで助けられるのは複雑な気分になることでしょう。しかし、スイセンは直接伝えはしなかったけれど、同じ大学で推理系のサークル仲間であり、探偵の活動の相棒だったころからおしりたんていの事が好きだったと匂わせる(ガスを出すおしりたんていなだけに)言動があったので、スイセン個人からしたらいい思い出なのでしょう。

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