9番目のムサシ / Musashi Number 9

9番目のムサシ / Musashi Number 9

『9番目のムサシ』とは、髙橋美由紀による少女漫画作品。1996年に刊行された秋田書店のボニータ増刊『ボニータ special』に読切が掲載され、第1話としてシリーズをスタート。同年に秋田書店から創刊された『きらら16』にて連載を開始し、創刊号の1996年5月号から1998年9月号まで掲載。その後、『ミステリーボニータ』に移籍し、1999年3月号から2007年3月号まで連載された。
地球の秩序を陰から維持すべく活動する、別名「闇の国連」。世界を破滅の一歩手前で守る秘密組織「ULTIMATE BLUE(アルティメット・ブルー/通称「UB」)」の超精鋭である女性エージェント「-MUSASHI No.9-(9番目のムサシ)」の愛と戦いを描いた作品である。
続編として、『9番目のムサシ ミッション・ブルー』、『9番目のムサシ レッドスクランブル』、『9番目のムサシ サイレントブラック』『9番目のムサシ ゴースト アンド グレイ』がある。

9番目のムサシ / Musashi Number 9のレビュー・評価・感想

9番目のムサシ / Musashi Number 9
8

独特の設定がたまらない!ハマる人はやめられなくなるかも。

いわゆる、パラレル日本を舞台にした作品ですが、設定が良い。圧倒的にカッコよく、強い主人公(ムサシ)だけど、カタルシスがある。登場人物が皆魅力的です。
高橋美由紀さんの絵柄は、好みが分かれますし、キャラクターの顔の描きわけが微妙なので、慣れるまでは、誰が誰やら…となる可能性はあります。でも、それも慣れてしまえば大丈夫。毎回起こる、世界を揺るがすような事件。でもそれは一般人は窺い知れないところで起こっていて、水面下で、粛々と解決していく主人公。そんな大事件にうっかり一般人が巻き込まれたりしながら、お話が進んでいきます。事件のスケールの大きさと、解決方法はハリウッドばり。映画化したらいいのに、と思うようなエピソードもあります。事件を解決した時のスカッとした気持ちを感じたくて、新しい単行本が出ると、ついつい買ってしまいますが、エピソードやミッションごとに、巻数がリセットされてしまうので、始めて読む人は、まずは、タイトル「9番目のムサシ」1巻から始めるのがオススメです。次は「9番目のムサシ ミッション・ブルー」と言った感じで、扱う大事件が変わると、マンガタイトル自体にミッション名が入るシステムのようです。一つの事件が片付いて、これで最終回?って思っていても、再び、世界の危機が訪れて、新刊が出る。永遠に、この楽しみが続くんじゃないかと期待しています。