ディストピアSFアクション映画「リベリオン」レビュー
「マトリックスを超えた!」のフレーズで劇場公開をされたリベリオン。アクション映画ファンから、根強い人気がある映画の1つです。理由は『ガン=カタ』なのですが、まずは世界観から。
第三次世界大戦あと、都市国家・リブリアでは、感情を持つことを禁じられた世界。リブリアでは薬を飲ませ、感情を持たないよう管理、監視していました。その特殊捜査官をグラマトン・クラリックといい、その1級クリラックなのが、主人公のジョン・ブレストンになります。
ブレストンの同僚であるパートリッジが薬を飲むことをやめ、”感情違反者”に。さらに感情の表現である”詩集”をもっていたことで、ジョンはパートリッジを射殺します。しかしながら、そこからブレストンの心が揺らぎはじめます。
そんなおり、朝に飲む薬を落としてしまい、飲まないまま任務開始。感情違反者であるメアリーの感情に触れ、違反者となった妻が重なり、しだいに彼の感情も開花していきます。そこから、彼のリベリオンが始まるのです。
見どころは、後半、むしろ、終わりかけです。理由は、ガン=カタアクションが、豊富に散りばめられた映画ではないからです。ここが、評価を分けるポイントになっていると思います。
彼がリベリオンとなるまでの流れも、少なからず冗長なところがあり、マトリックス並みとアクションを期待してみると、期待値よりも低い印象に。しかし!何よりも、どこよりも、ガン=カタのアクションが素晴らしい!
二丁拳銃スタイルで、カンフーのように接近戦をします。銃をかわし、撃ち、かわし、撃ち、戦うスタイルは、今までにないアクションスタイルです!あの洗練された無駄のない動作は、瞬きするのを忘れるほど。
確かに、SF要素が薄く、アクションシーンが少なくとも、このラストに畳み掛けるガン=カタは、アクション映画好きであれば、虜になるのはまちがいありません。ぜひ、スタイリッシュな襲撃戦を楽しめる映画、「リベリオン」をご覧ください。