キンモクセイ

キンモクセイのレビュー・評価・感想

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キンモクセイ
8

懐かしくも新しい、キンモクセイというバンド!

キンモクセイは2001年に「僕の行方」でメジャーデビューしたバンド。
ベースギター担当の白井雄介をリーダーとし、ボーカル伊藤俊吾のハイトーンボイスが耳に残る懐かしいメロディーが特徴的。
曲調は1970年代の歌謡曲に大きな敬意をはらっているようなノスタルジックで、また若い世代には新鮮に聞こえるであろうサウンドで作られている。

2002年に発売された2ndシングル「二人のアカボシ」はオリコンのランキングで最高10位となり、注目を集めた。その年の紅白歌合戦にも出場。「二人のアカボシ」の後にリリースされた爽やかな夏を感じるシングル、「七色の風」もオリコン14位、アルバム、カバーアルバムも好調であったが2008年に活動を休止した。
キンモクセイの音楽の多くを手掛けた伊藤俊吾はデビューし、すぐに曲がヒットしてしまいかえって精神的に疲弊してしまった。音楽が耳に入ることすら受け付けない時代もあったという。
現在はカフェでライブを行いながら全国を行脚している。メンバーもそれぞれの活動、サポートメンバーとして活動を行っている。音楽全般を通して昭和歌謡、ニューミュージックを意識したサウンドである。どこか懐かしくも繊細で、丁寧な情景描写の歌詞が心地良い。またキンモクセイというバンドの新しくも懐かしい曲を聴いてみたい。