釣りキチ三平

釣りキチ三平

『釣りキチ三平』は矢口高雄によって描かれた日本の漫画作品で、釣りをこよなく愛する少年・三平の冒険を描いている。1973年から約10年間『週刊少年マガジン』に連載された。物語は三平の釣りへの情熱と自然との深い結びつきを中心に展開され、多様な環境でさまざまな魚種に挑戦し、家族や友人との関係も重要な要素として織り交ぜられている。この作品は釣りというテーマを扱いながらも、リアルな描写と丁寧なストーリー展開で多くの読者に愛されている。

釣りキチ三平のレビュー・評価・感想

釣りキチ三平
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あなたの人生を変えるかもしれない釣りマンガ

私を釣り好きにしてくれたマンガといえば「釣りキチ三平」です。子どものころ興奮して読んでいました。いろんなジャンルの釣りに挑戦していく三平のおかげで、釣りに対しての可能性を教えてもらいました。
だれでも手軽に始められる釣りを題材にしながら、競技としての釣りがあったり、生活としての釣りがあったり、世界を舞台にした釣りもあったりと、次々と展開が気になる本当に面白いマンガでした。しかし基本は、その絵柄からもわかるように素朴な釣りと素敵な人間ドラマがベースにある少年マンガです。
釣りマンガの代表なので、釣り好きならぜひ読んでおかなくてはならない漫画だといえるし、釣りに興味のない人でもこのマンガを読めば、釣りへのイメージが大きく変わり、興味を持ってもらえると思います。

釣りが単なる趣味としてだけでなく、そこそこの文化や習慣として密接に結びついた生活の一部であることが分かります。
九州には九州の釣りがあり、北海道には北海道の釣りがあります。まさに釣り民俗学としての楽しみが感じられる、そんなマンガになっています。そういう奥深さもあり、釣りキチ三平の良さを理解するには、できれば全巻読んでよしいのですが、とりあえず10巻20巻ぐらいは読んでほしいと思います。1巻2巻で読みやめてしまうのはもったいないと思います。