MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝

MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝

『MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝』とは、高橋昌也原作、近藤和久作画のガンダムシリーズ初のオリジナル漫画作品。講談社の『コミックボンボン』にて1984年11月号から1985年2月号まで連載された。単行本は全1巻。タイトルは『機動戦士ガンダム MS戦記』だったが、メディアワークス版が発売される際に連載中だった近藤和久の『機動戦士ガンダム0079』の外伝という位置付けとなり、『MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝』に改題された。一年戦争をジオン公国の一少年兵士の視点から描いた作品となっており、戦争の過酷さや悲惨さを表現している。

MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝のレビュー・評価・感想

MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝
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初代ガンダムの世界観をジオン公国の視点から描いたサイドストーリーの開拓的作品。

人類が増え過ぎて人々が宇宙に新天地を求めた宇宙世紀0079年。
地球から最も離れたコロニーのサイド3はジオン公国を名乗り独立を掲げて地球連邦に戦いを宣告。ここに一年戦争が勃発する。主人公のブラウンはジオンの人型MS“ザク”のパイロット候補生だ。厳しい訓練をくぐり抜け実戦参加の後に戦場で卒業する。続くルウム戦役で重傷を負うも“黒い三連星”らとザンジバルで地球に降下。そして戦いの舞台は地球のヨーロッパに。オデッサの戦いに参加したブラウンたちの上空から突然のビーム攻撃。連邦軍の白いヤツこと“ガンダム”だ。果敢にヒートホークで仕掛けるブラウンのザクだったがガンダムのビームサーベルに両脚を切断され気を失ってしまう。ブラウンは何とか生きのびたがジオン軍は大敗北をしてしまう。その敗北から起死回生としてジオンは連邦の軍事拠点である南米ジャブローに総攻撃をかける。ブラウンは新型MSドムを受領して奮戦するも無謀な作戦と上司の命令に部隊は壊滅し、自身もハウンズマンの助けで命を取り留める。脱出しろと遺言を胸に新たな戦場に向かうブラウン。最終決戦の宇宙要塞ア・バオア・クーでは彼が搭乗したゲルググの残骸は発見されたが、ブラウンの生死は不明のままだった。