真・女神転生II / Shin Megami Tensei II

真・女神転生II / Shin Megami Tensei II

『真・女神転生II』とは、アトラスより1994年3月18日に発売されたスーパーファミコン用RPG。真・女神転生シリーズの第二作目であり、前作から数十年後の東京を舞台にしている。
202X年に発生した大洪水によって東京は水没し、生き残った人々はカテドラルで共同社会をしていた。その後、カテドラルは拡張され、メシア教徒で構成される「センター」と呼ばれる統治組織に管理されるようになった。そしてセンター直属エリートのテンプルナイト、センターに住む一級市民、アームターミナルの所持を許可された二級市民という厳格な階級社会が作り上げられていく。センターの統治にガイア教徒は幾度となく反乱を起こすも、徹底した弾圧により押さえ込まれていた。そんな中、ヴァルハラ・エリアのコロシアムに記憶喪失の戦士ホークが彗星のごとく現れ、その快進撃に市民は熱狂する。

真・女神転生II / Shin Megami Tensei IIのレビュー・評価・感想

真・女神転生II / Shin Megami Tensei II
8

前作よりSFチックな雰囲気に

真女神転生シリーズの第二弾となる今作は、完全に神による管理社会に置かれているという設定になっています。
神の名の下に、天使や学者達が人道から外れた人体実験を繰り返し行うようになっていました。主人公はそれを容認して従うか、魔界の悪魔達と協力して神の管理社会を破壊するかの選択を迫られることになります。
この作品で面白いと思った点は、神や天使達の行動の方がより残忍に描かれているという所です。「必ずしも管理される社会が正しいのか?」という問題提起がこの作品の大きなテーマになっていると思います。そしてプレイしていると大半の人が魔界側に加担するように誘導されているなと感じました。魔界の大魔王ルシファーのセリフがとてもカッコいいこともそれに拍車をかけていると思います。「我々は神である貴様を倒し、まだ見ぬ未知の未来へと進む」というセリフがあるのですが、このセリフを見た時はかなり痺れました。最終的にこのルートは神を倒してエンディングを迎えるのですが「世界にはまだまだ争いがある、だが平和を求める自由もまたある」という比較的明るいエンディングになります。
人間社会のあり方、神に対する捉え方をどうするかというテーマを投げかけてくる作品です。