こぐまのケーキ屋さん

『こぐまのケーキ屋さん』は、カメントツによる児童漫画である。もとはカメントツが友人のために描き下ろした四コマ漫画で、2017年11月に自身のTwitterで発表された。漫画はすぐさまヒットとなり、小学館から単行本化されることになった。Twitter上での連載はその後も行われていたが、2023年1月をもって事実上の連載終了となっている。
ケーキ屋の店長を務めるかわいらしい小熊と、ケーキ屋で働くことになった青年のほのぼのとした日常を描いた作品である。

こぐまのケーキ屋さんのレビュー・評価・感想

こぐまのケーキ屋さん
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癒してくれるケーキ屋さん

こぐまがケーキ屋さんの店長として切り盛りしている中、一人の青年が店員として一緒に働き始めます。店長はもともと森の中で暮らしていた普通のくまでしたが、天才パティシエだったおじいさんに出会い、ケーキ作りの楽しさを教わり、自分でお店を開いたのです。天然で愛らしい店長が、生活していく中でたくさんの素敵なこと、大事なことを学んで少しずつ成長していってます。一番好きなのは、2巻の書き下ろし漫画で、海に向かって(世界中の人に向けて)店長が叫ぶ場面です。店長のセリフにちょっと感動して泣きそうになっちゃいました。
かわいいタッチの絵柄とお話の内容がとてもよく合っていて、優しい世界観に癒されます。自分の予想外のことが起きてガーン!とショックを受けたときの店長の表情や、ちょっと難しい言葉を言えない店長、店員さんを大切に思っている店長がかわいくて大好きです。まるで絵本のように子どもでも気軽に読める内容です。本の紙質もこだわっていて手触りが良いし、『この漫画を大切に作りました』という感じが伝わってくるようです。私は寝る前によく読んでいます。これを読むと優しい気持ちになれるので、良い気分で眠れます。20代女性にとくにオススメです。

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