安心して読めるラブコメ
こちらの漫画は講談社の週刊Dモーニングにて連載されていた青年漫画になります。
あらすじとしては、化粧品メーカーに勤める麻子は大の汗っかきで、それをコンプレックスにしています。そんな中、同社で石鹸の商品開発を担当する香太郎と出会い、二人はやがて恋仲に、というものです。
それだけを書くと、よくあるラブコメなのかなと思われるかもしれませんが、この作品の特徴はとにかく安心して読めること。二人の恋仲を邪魔するものは一切なし、恋のライバルも当然なし、破局の危機なんて微塵もありません。ただ、ひたすらに初々しい二人の恋物語を見守る作品です。逆にそれだと面白味に欠けるんじゃないの、と思われるかもしれません。しかし、ご心配なく。恋愛の場数を踏んだ人間からはほんの些細な取るに足らないことに思い悩み、二人で乗り越え正業していく姿には心が洗われるような気持ちになりました。時にもどかしく、時にほっこりしながら、読み終わった後に、じんわりと胸の中があたたかくなるようなさわやかで優しい恋愛漫画となっています。
女性にとってはナイーブな汗っかきというコンプレックスを抱えた麻子と、めっぽう鼻が利く香太郎。その素敵な恋愛物語です。