不安の種 / 不安の種+ / 不安の種*

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『不安の種』とは2002年から中山昌亮によって執筆されたホラー漫画、およびそれを原作としたホラー映画。
日常の中に潜む様々な怪異を描いたオムニバス形式となっており、それぞれのストーリーが独立している点が特徴。
怪異のビジュアルや謎が残るストーリー、ショートスタイルゆえの読みやすさなどの点で人気を博した。

不安の種 / 不安の種+ / 不安の種*のレビュー・評価・感想

不安の種 / 不安の種+ / 不安の種*
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季節外れでもホラー漫画

私は通学・通勤がてら、電子書籍で漫画を読み漁ることが大好きですが、最近は特にホラー漫画に耽る毎日です。そこで私がおすすめしたいタイトルが不安の種です。このタイトルにピンと来なくてももしかしたら「オチョナンさん」という言葉ならば聞いたことがあるかもしれません。
この漫画全体に関して言えることは、一つのホラー的事象に対して全編を通して主人公が関わっていく従来の漫画、ではなく、ほとんどの内容は各話ごとに話も時代も違うモノなので、一話一話新鮮な気持ちで作品に没頭できるはずです。
この漫画の雰囲気という面での感想は「不気味」です。ホラーなんだから当然と思われるかもしれませんが、絵のクオリティーはさる事ながら、自分の身近に潜んでいるかもしれないと思わせる構図や話のまとめ方が、より一層怖さを生み出しているため、そういった演出が非常にうまい作品です。補足になりますが、過去に実写映画でも不安の種は作られましたが、これに関しては別に視聴する必要はないと思います。むしろ見るべきではないと思います(笑)中々の低クオリティーでした。また、こちらの作者様は不安の種以外にももう一つホラー作品を執筆されていまして、「後遺症ラジオ」という作品がありますが、こちらも遜色ないクオリティーの作品です。ぜひどちらも購読していただくことをお勧めいたします。