クワイエットルームにようこそ

クワイエットルームにようこそ

『クワイエットルームにようこそ』とは、作家・劇作家の松尾スズキによる小説、およびそれを原作とした実写映画作品である。原作は文芸誌『文學界』2005年7月号に掲載され、同年下半期の第134回芥川賞候補作品にも選出された。その後、原作者である松尾スズキ自身の脚本と監督により、2007年に実写映画化された。
物語の主人公である佐倉明日香は、28歳のフリーライターである。ある朝、彼女が目を覚ますと、そこは見知らぬ白い部屋だった。その場所は「クワイエットルーム」と呼ばれる、女性専用の精神病院の閉鎖病棟だった。ストレスの捌け口として大量に摂取した睡眠薬が原因で意識を失い、オーバードーズを引き起こした自殺志願者として運び込まれてしまったのだ。突如として日常生活から引き離され、異質な閉鎖環境に放り込まれた明日香は最初は大きな戸惑いを覚える。
しかし、尊大な態度をとる看護師の江口や、入院初日に出会った少女のミキ、元AV女優の西野といった、強烈な個性を持った一癖も二癖もある患者たちと触れ合ううちに、明日香は次第にこの閉鎖病棟の空気に馴染んでいく。管理された日常から離れた特殊な空間の中で、彼女は自身のこれまでの人生や人間関係、そして自分自身の内面と真正面から向き合い、見つめ直すようになる。退院を目標に掲げ、奇妙で愛おしい仲間たちと共に過ごす濃密な14日間が幕を開ける。
2007年に公開された映画版では、主人公の佐倉明日香を内田有紀が演じたほか、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、平岩紙、大竹しのぶら実力派俳優陣が多数出演した。さらに、塚本晋也や庵野秀明といった映画監督がキャストとして名を連ねていることでも大きな話題を集めた。社会のなめらかなシステムから外れた人々が織りなす悲喜劇を、独特のユーモアとシニカルな視点を交えて描き出した人間ドラマである。

sho-tajiz0のレビュー・評価・感想

クワイエットルームにようこそ
8

精神科病棟を明るくコミカルに描く映画はいかがですか?

この作品は松尾スズキさん原作・監督作品の映画になります。2007年に公開されました。
仕事も恋愛も上手くいかなくなり、酒と共に薬をオーバードーズして精神科病棟へと運ばれた明日香。目が差覚めるとそこは閉鎖病棟の中にあるクワイエットルームだった。
その病棟内にはやはり精神病を患っている人が多数。食べたくても食べられない少女・ミキに蒼井優さん、元AV女優で過食症、噂好きのおばさん役に大竹しのぶさんなど、豪華な顔ぶれが出演しています。また明日香の主治医にはアニメ・エヴァンゲリオンの監督で有名な庵野さんも出演しています。
一般的な精神病棟の話はもっと陰惨で、暗いイメージがありました。しかし流石は松尾スズキさんの作品です。
セリフ回しは独特ですし、何故か引き込まれる世界観です。明日香の彼氏役に宮藤官九郎さんが出演され、おしりを出していたりします。さすがの宮藤さんです。スタートから世界観を牽引する演技をされて、ずっと笑っていられます。
しかしこの映画の面白いところは、ずっと笑いが続くわけではなくシリアス場面はきちんとシリアスに持っていくところです。出演されている方々は皆ベテランさんや演技派の方々ばかり。宮藤官九郎さんの子分役に妻夫木聡さんも出演され、中盤の笑いを誘います。他にもハリセンボンのお2人も出演され、ところどころシュールな笑いを提供してくれます。果たして明日香はこの病院から退院することができたのか?気になる方は是非一度ご覧いただきたい作品です。