アニメ【まちカドまぞく】よくある量産型の日常アニメか、と思いきや!?
友人からオススメされた為、視聴したアニメでした。
最初の入りからOPまでを見て「ああ、よくある量産型日常アニメかな」と思いながら「これ最後まで観れるかなぁ、飽きないかなぁ」と心配しつつも視聴をしていると……
巧妙に隠されながらも「今結構とんでもない事ギャグに合わせて言わなかった?」となる設定、キャラクターの心理描写を伺わせるような表情の使い方、見直すと分かる所々の伏線、早すぎず遅すぎずの丁度いいテンポで所々に挟まれる心地のいいギャグ等々……
原作が日常系の萌え系キャラクターなどの多く、ファンタジーや伏線とは無縁な作品が多い「マンガタイムきらら」系の四コマ漫画にも関わらず、その世界観の奥深さに思わず「なるほど…」と呟いてしまい、気付けば全十二話を十周し、原作漫画を全巻揃える位どハマりしてしまっていました。
あらすじを簡単に説明すると、「普通の十五歳だった少女・吉田優子が、ある日突然角と尻尾が生えて『魔族』として覚醒したが、彼女の一族は元々『闇の一族の家系』であり、一族の宿敵である魔法少女を倒しその生き血を一族に伝わる邪心像に捧げる使命を得た」という普通にファンタジーものの入りです。その後が曲者で例えば、住んでいる街の住人自体が『魔族』とか『魔法少女』と言った本来あり得ない存在に『あーいるよねぇ』等と色んな意味で寛容だったり、そもそも主人公の敵である『魔法少女』が魔族である主人公を鍛えたり等、普通の魔法少女 対 魔族では終わらない所が素敵。
これまで様々なアニメが製作され、中には似たり寄ったりな設定だったり、明らかに作っている側が「俺達は今つまらないアニメを作っている」と実感していそうなアニメが多い昨今、この「まちカドまぞく」という作品は非常によくできた作品だと思う。このアニメを見て原作を購入したが、よりアニメの完成度が高かったと実感できる内容でした。
ただ、アニメを見る基準が「激しいバトルや鬱展開とかが好き」みたいな人にはオススメできません。
バトルも無ければ基本は明るいストーリーで展開して鬱展開とかは別にないので、そういった作品をお求めの方は別のアニメを見ましょうという事で、万人全てにオススメなわけでは無かった為、十点満点中九点です。