青春系なのに妖怪退治の作品
主人公の墨村良守と幸村時音が、通っている中高一貫校で闇夜に紛れて妖怪退治をしながら、様々な問題を解決していく話です。結界師とは、自分の意思で結界を張って妖怪を滅したり、自分や地域の人を守ったりする人達を指します。お話に出てくる墨村家と幸村家は代々、妖怪が集まる烏森学園で妖怪を退治する仲間です。ただ、家も隣同士なのに、実は墨村家と幸村家は犬猿の仲なのです。どれくらいかというと、祖父母の代の結界師が顔を会わせれば、ケンカ勃発するほどです。でも、孫同士である良守(中学生)と時音(高校生)の仲は良いし、良守は時音に片想いをしているくらいでした。しかし、良守の力量不足をかばって時音が大ケガをして、両家がさらに不仲になってしまいます。話の見所は、良守が「時音を守れるように強くなりたい!」と努力して成長する所です。誰かのために成長するストーリーは、少年漫画にありがちですが、王道だからこその良さがあります。それに、王道ではありますが、良守はとても不器用で面倒くさがりで、学校では寝てばかりです。親近感がわくけど本当にそんな状態で時音を守れるような強さは手に入るの?とほっとけなさがあります。良守の兄が時空を作っているのに憧れて挑戦するも「俺に向いてないわ。やーめた。」なんてあっさり諦めもします。そんな中、烏森学園はただ妖怪を集める土地なはずもなく、問題も解決しなくちゃならない。最終的に大きな困難を突破しますが、良守頑張れと応援したくなる作品です。