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画家のおじいさんとの話が好き
私の出身がたつの市に近いところなので、その意味でも好きな作品です。
実は大物画家だったお爺さん、本当にただのお爺さんにしか見えなくて、そんなお爺さんのために酒屋で金を払ったり、家に連れて帰ったり、本当に寅さんは人情味のある人だなと思いました。
とらやのみなさんも優しいですよね。文句は言うけど、泊めてあげたりしていて。
お爺さんが、お礼に絵を描き、それを寅さんが売りに行くところがとても愉快です。もういくらでもいいから買ってくれない?からのまさかの7万円、そのお金を震えた感じでさくらに見せる寅さん、寅さんが悪いことをしたと勘違いするさくらさん、とこの場面が大好きで何度も見てしまいます。
ヒロインは芸者の女性で、騙されたお金を取り戻したいという事情を抱えています。彼女のために奮闘する寅さんも素敵です。彼女のため、チョチョと絵を描いてくれない?て、あまりにも無茶振りな依頼をお爺さんにして断られていましたが、寅さんは本当にただ彼女を助けたい一心で言っただけで、別に画家を下に見てるとか、そういうことでもなく、ただ他のことに頭が回らなくなるくらい、彼女の心配をしてたのだと思います。ああ、寅さんってなんでこんなに優しいのでしょう。本当に良い人でした。と色々見所のある作品で何回も見直してしまいます。