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人工知能との恋がとてもロマンチック
SFをお得意とする女優、スカーレット・ヨハンソンが、この作品ではAIー人工知能ーの役を演じています。
パソコンやスマホのOSと会話ができるようになった近未来では、仕事のパートナーのように、また友達のように、OSと親密な関係を築くことが可能に。
そして、現実の恋人や伴侶とうまくいかず、孤独を抱える人々の中には、OSと恋愛する人も出現しはじめるのでした。
主人公のセオドアもそのひとり。
彼は自分のパソコンのOSである、サマンサと恋に落ちます。
サマンサは賢く従順で、人工知能と言えども、セオドアと温かい関係を築いていきます。
我が強く、ままならない人間の女性とは比べ物にならないくらい魅力的で、OSと恋に落ちてしまう人が出てくるのも納得。
OSは実際に体を持っているわけではないので、ユーザーとは声だけでやり取りをするのですが、その様子がとてもロマンチックに描かれています。
そして、こんなOSがあったらいいなと、うらやましくなってしまうほど楽しそうな関係でもあります。
生身の人間と面と向かってやり取りすることが次第に少なくなってきている現代では、この作品に共感できる人は多いのではないでしょうか。
人間のパートナーよりも、パソコンやスマホに向かっていることが多い中で、この作品のようなことが近未来に起こりうる可能性も否定できません。
そして、人工知能のサマンサを演じたスカーレット・ヨハンソンの声だけの演技が非常に魅力的でした。