学校の空気感が伝わってくるほど描写や音が細かいです。学生の頃の懐かしい思い出がよみがえってきます。
この作品は容姿端麗、運動やスポーツもでき、勉強もできるが「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」と登校初日の自己紹介の時にこう発言し、クラスメイトから注目を浴びるほど変なところがある主人公、涼宮ハルヒが、涼宮ハルヒの前の席であるキョンとともに、SOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)を立ち上げるところから始まります。活動目的は「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」ということらしいです。そして、どんどんSOS団の部員をあつめていきます。元文芸部の長門有希や朝比奈みくる、古泉一樹などが仲間になっていきます。ですがキョンはある日、小泉一樹に呼び出され、自分が超能力者であると告白されます。さらに元文芸部の長門有希の家に呼び出され、長門有希からは自分が情報統合思念体によって造られた対有機生命体、コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースつまり宇宙人であると告白されます。また朝比奈みくるからは自分が未来人であると告白されます。なので涼宮ハルヒの作ったSOS団には宇宙人、超能力者、未来人がいて、交流できています。つまり、涼宮ハルヒの願ったSOS団の活動目的は達成されているということになります。そんな涼宮ハルヒと仲間たちが繰り広げる様々な事件とそれに巻き込まれる不運な青年キョンの物語です。この作品の見どころは何といっても細やかな描写や音です。それによりまるでこの涼宮ハルヒの世界にいるかのような錯覚を起こします。とても面白い作品になっているのでお勧めします。