秀逸で独創的な音楽に、どこか考えさせるような深い歌詞
新海誠監督の「君の名は。」で注目が一気に注がれた4人組ロックバンドRADWIMPS。2016年、彼らの人気の火付け役となった「前前前世」をはじめ、「スパークル」「なんでもないや」などの曲は今では日本を超えて、海外の人も口ずさめるほどに有名な曲となっている。さらに、新海誠監督の次なる作品「天気の子」でも作中の音楽を担当しており、彼らの人気はさらに加速していくだろう。彼らの魅力は人並みはずれたその音楽センスだけでなく、秀逸で独創的な歌詞の中にある。RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎は、これまでには発表した殆どの曲において作詞・作曲を手がけている。「狭心症」や
「五月の蝿」、「PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~」などの曲は、刺激的な歌詞の内容が話題となったが、その歌詞の奥底には何か考えさせられるものが多くある。 RADWIMPSは2011年3月11日の東日本大震災を受けて、被災地への支援やメッセージを募るサイト「糸色-Itoshiki-」を開設し、支援活動にも精力的に参画している。また、毎年3月11日になると公式Youtubeチャンネルにて追悼の曲を公開している。彼らはRADWIMPSとしての活動だけでなく、ユーモア溢れる「味噌汁’s」や野田洋次郎のソロプロジェクトである「illion」など、違った角度から音楽に向き合って、幅広く活動を続けている。彼らの音楽は「聴いて楽しむ」だけではなく、「歌詞を考える」という新たな楽しみ方ができるものになっている。音楽という武器を持って社会に切り込んでいく彼らには、今後も注目が集まっていくだろう。