RADWIMPS / ラッドウィンプス

RADWIMPS / ラッドウィンプス

RADWIMPSとは、Vo.Gt 野田洋次郎 Gt.桑原彰 Ba.武田祐介 Dr.山口智史からなる4人組バンド。略称は「RAD」。2003年の『もしも』リリースから日本ロック界の先頭集団を走ってきたRAD。『君の名は。』の音楽タイアップでその名が広まった。一方で野田洋次郎が描くストレートでどこか中毒性が感じられる歌々に魅了される根強いファンも多い。

Nina03のレビュー・評価・感想

レビューを書く
RADWIMPS / ラッドウィンプス
10

秀逸で独創的な音楽に、どこか考えさせるような深い歌詞

新海誠監督の「君の名は。」で注目が一気に注がれた4人組ロックバンドRADWIMPS。2016年、彼らの人気の火付け役となった「前前前世」をはじめ、「スパークル」「なんでもないや」などの曲は今では日本を超えて、海外の人も口ずさめるほどに有名な曲となっている。さらに、新海誠監督の次なる作品「天気の子」でも作中の音楽を担当しており、彼らの人気はさらに加速していくだろう。彼らの魅力は人並みはずれたその音楽センスだけでなく、秀逸で独創的な歌詞の中にある。RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎は、これまでには発表した殆どの曲において作詞・作曲を手がけている。「狭心症」や
「五月の蝿」、「PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~」などの曲は、刺激的な歌詞の内容が話題となったが、その歌詞の奥底には何か考えさせられるものが多くある。 RADWIMPSは2011年3月11日の東日本大震災を受けて、被災地への支援やメッセージを募るサイト「糸色-Itoshiki-」を開設し、支援活動にも精力的に参画している。また、毎年3月11日になると公式Youtubeチャンネルにて追悼の曲を公開している。彼らはRADWIMPSとしての活動だけでなく、ユーモア溢れる「味噌汁’s」や野田洋次郎のソロプロジェクトである「illion」など、違った角度から音楽に向き合って、幅広く活動を続けている。彼らの音楽は「聴いて楽しむ」だけではなく、「歌詞を考える」という新たな楽しみ方ができるものになっている。音楽という武器を持って社会に切り込んでいく彼らには、今後も注目が集まっていくだろう。