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寅さんの方がふる？
今回のヒロインはお千代さん、八千草薫さんです。前回の吉永小百合さんに続き、いい役者さんが続いているなという感じです。役柄も寅さん、さくらちゃんの幼馴染で、寅さんのことを寅ちゃんも呼ぶしいい感じです。今回は寅さん以外にも、お千代さんを好きになる三枚目が登場します。学者さんなのですが、何を話したらいいのかわからないし、おどおどしてしまってどことなく寅さんと似た感じの人です。この役者さん、他の寅さん映画にも出ていますがらその時もいい味出しています。寅さんも自分の恋心も忘れて、彼を応援してしまいます。そういうお人好しのところが、寅さんのいいところでもあり、悪いところでもあるなあと思いました。お千代さんのほうは寅さんとは気心も知れてるし、結婚に乗り気だったのにもったいないという感じです。さくらさんも、もしお千代さんと一緒になってくれたならどれだけ安心したかと思いました。このお千代さん、離婚されていて、元旦那が子どもを引き取っていてなかなか子どもに会えないという悲しい面もあります。子どもがお千代さんに会いにきたところなど泣いてしまいました。そういう切ない話も見れるのが、男はつらいよのいいところだなと思います。