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疲れた
主人公がテロリストに拉致られて、土に埋められるというワン・シチュエーション・スリラーです。すごく怖い話だなと思いました。生き埋めなんて耐えられないし、そこに焦点を当てて映画を撮ろうなんて考えたなという感じです。でもちょっと、オチが気になってしまうし、主人公はずっと棺桶の中だし、なんだか見ていて疲れる映画でした。そもそも、なんで主人公が捕まったのかよくわからないし、無差別のわりにはテロリストが主人公のことをよく調べていて、主人公の恋人とかも出てくるし、えっ、結局なんなのと思ってしまいました。それに映画の宣伝では、ペンやナイフ、携帯電話があるとか言ってたから、それらを駆使してなんか自力脱出かなと思っていたら、自力脱出というより捜査員に見つけてもらおうとするという感じでした。よくよく考えると、気がついたら土の中なんてパニックにならない方がおかしいし、一般人が自力でどうこうなんて無理に決まっているのですが、ちょっと残念です。コナンとか金田一とか、ピンチになっても冷静に頭を使うキャラに慣れすぎてしまったなと反省しました。主人公役のライアン・レイノルズは、動きもない演技なのに、いろんな感情を表現していてすごいなと思いました。まあ、おもしろい映画なのですが、オチも後味が良くないですし、疲れる映画でした。