真面目な警察官と女子高生のラブストーリー
この映画は、亀梨和也と土屋太鳳が主演を務める北海道の函館を舞台としたラブストーリーです。高校2年生である本谷歌子(土屋太鳳)は、ある夜合コンの人数合わせとして呼ばれます。彼女は年齢を偽って合コンに参加するのです。そこで、警察官である佐賀野功太(亀梨和也)と出会います。二人は良い雰囲気となりますが、会話を進めることで歌子が年齢を偽っていることがバレてしまいます。すると功太の態度が急変し、歌子に冷たくあたります。歌子は、逃げ出すようにその場をさりますが、大神平助(高杉真宙)たちの不良グループに絡まれてしまうのです。そこに、功太が現れ警察手帳を見せて不良たちと格闘しますが、殴られそうになる功太をかばい、歌子は殴られてしまい頭に怪我をしてしまいます。病院に入院していた歌子に対して、功太は、女子高生とは付き合えないと一度はいうのですが、突然「歌子ちゃん、結婚しようか」と言い始めるのです。それは、警察官として中途半端な気持ちで付き合えないことの現れでした。
その後、功太は歌子の良心の元を訪れ、子作り禁止などの制限付きで結婚を認めてもらいます。功太は、遊園地の観覧車の中で結婚指輪を渡しプロポーズするんです。その直後から二人の同棲は始まりました。歌子は新婚生活にはしゃぎまくりです。また、二人の結婚はごく一部の人間以外には秘密にすることにしました。やがて、停学中であった大神が学校に登校してきます。大神と歌子は幼なじみでもありました。大神は髪を金髪にした不良なのですが、歌子には少し心を許していたのです。しかし、警察官である功太は、二人が仲良くすることを快く思っていないのです。
学園祭のために、歌子は大神とともにコスプレ衣装を作ります。学園祭の準備を進めるうちに大神も次第に心を開き始めたのです。そしていよいよ学園祭当日です。約束通り、功太は歌子の学校を訪れます。そして、功太は学ラン姿、歌子はカッパのコスプレをして学校内の散策を楽しみます。しかし、そんな時に事件は起きてしまいます。大神のかつての仲間の不良グループにより歌子が誘拐されてしまうのです。功太は大神とともに歌子の救出に向かいます。歌子は彼らに救出されますが、その際に功太は、歌子をかばいナイフで刺されてしまいます。なんとか命は取り留めますが、歌子は彼の愛が重すぎることに気づき、「命がけで守るってこういうことなの?」と言いながら、功太との離婚を決意します。そして、しばらく時は流れますが、歌子の学校で防犯対策の講演会が開催されます。そこには、功太の姿もありました。その時に、ある生徒から「命を守る警察官の仕事って大変じゃないですか?」と質問を受けます。その質問に答えたのは功太でした。彼は、「ある大事な人から命を大切にすることを学んだ」と語ります。その言葉を聞いて歌子は涙してしまいます。講演会が終わり帰り道に着く功太に、上司が「何か忘れ物してないか」と問いかけます。その言葉を受けて功太は、体育館へ走り出します。同時に歌子も体育館に向けて走り出しています。そして、二人は再会しお互いに強く抱きしめ合い、復縁を近い口づけを交わします。
一方、校門には上司のはからいで、ウエディング仕様に装飾されたパトカーが置いてあります。二人はそのパトカーに乗り学校を去っていくのです。