谷山浩子 / Hiroko Taniyama

谷山浩子 / Hiroko Taniyama

谷山浩子とは、日本のシンガーソングライター。代表曲はNHK「みんなのうた」で流れた「まっくら森の歌」「しっぽのきもち」など。作風は小さな子でも聞ける童話的なものから歌謡曲チックなもの、シュール・ブラックメルヘン・感動系なものまで様々。物語が見えてくるようなファンタジーな歌詞が多く、谷山浩子ワールドを繰り広げている。2012年にデビュー40周年を迎えた。

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谷山浩子 / Hiroko Taniyama
8

フォークミュージックと管弦楽をバックにしたマザーグース

1970年代にデビューしたシンガーソングライターです。NHK「みんなのうた」など子ども番組にも多数の歌を出しているので、「まっくら森」や「しっぽのきもち」など、一度は彼女の曲を聞いたことのある人が多いのでは。また、ジブリ映画「ゲド戦記」の劇中歌として使われた「テル—の唄」の作曲もしています。(劇中の唄は手嶌葵さんが歌っています。)70年代、80年代はフォークミュージックらしい曲が中心でしたが、90年代以降は管弦楽をバックにした曲が増え、音の雰囲気が変わりました。歌詞はファンタジーな設定のものが多いのですが、ただ幻想的で美しいものだけではありません。「身近に潜む怖いもの」「未知なる怖いもの」を表現したものも多く、それを親しみやすい明るいメロディーにのせている「マザーグース」っぽい曲もたくさんあります。独特の歌詞や曲の世界観が合う人は、どっぷりハマれますので、少しダークなおとぎ話などに興味のある方は聞いてみてください。2005年に出したベストアルバム「白と黒」は、まさにその名の通り「明るく美しい世界観の歌」と「ダークでちょっと怖い世界観の歌」両方を集めているので、どんなアーティストなのかを1枚で知る入門編としてお勧めです。