ガーリーながら芯の強いシンガーソングライター
2009年、テレビでテイラー・スウィフトの「Love Story」のビデオが流れているのを初めて見て、ハッとした記憶があります。
若くて綺麗なアイドルっぽい女の子なのに、その曲には特別に輝くものがあったからです。
それもそのはず、テイラーは他人が書いた曲を歌うアイドルシンガーなどではなく、自作自演のシンガーソングライター。
学生の頃から音楽に打ち込んできた彼女の曲には、しっかりとした主張と深みがあります。
しかし、甘く可愛らしい曲調やビジュアルがオブラートとなっていて、重みを感じさせないところがバランス感抜群。
それは彼女をポップスターへと押し上げることに成功し、「世界が彼女に恋をした」というキャッチコピーそのものとなりました。
カントリーミュージックを基調としてデビューしたテイラーですが、その後の快進撃は圧倒的で、カントリーの枠を超えて音楽の挑戦を続けていきます。
恋人と別れるたびに、その恨みを曲にすることでも有名ですが、その曲はヒットを生み出し、失恋ごときでは決してへこたれない芯の強さも。
おまけに、クラブミュージックのアーティスト、カルヴィン・ハリスとの交際では、エレクトロミュージックとの邂逅を果たし、テイラーの音楽性を大きく広げることとなりました。
ガーリーで柔らかい魅力のなかに、芯の強さも隠し持ったテイラーの魅力は、とどまることがありません。新作が発表されるたびにワクワクするアーティストです。