7
絶妙な抜け感のポップスター
ビッグアーティストとして活躍するケイティ・ペリー。彼女の魅力は、決して完璧ではないこと。コメディータッチのビデオに表されるように、絶妙な抜け感がポップな個性となっています。
もちろんこれはケイティが生まれ持った天性のセンスである部分もあるとは思うのですが、本人が「驕った気持ちでいるものはいつまでも続かない。」というような発言わしていることから、意図してワザと自分を少し面白キャラに見せているところもあるのかもしれません。
そして実際に、そんな自分を持ち上げず、情けない部分を隠さないケイティだからこそ、人々を元気にするポップミュージックを生み出してこれたのではないでしょうか。
ケイティとだいたい同時期にブレイクし、親交もあったリアーナが、「私達は自分自身であるままを表現している。」と語ったように、ケイティ達が登場したことで、音楽産業の枠にはめられた優等生としてのポップスターの概念が打ち壊されました。
やらかしちゃった感のある、それでいて魅力的なポップミュージックは、きれいごとは置いておいて、自分らしく生きようと思わせてくれるものがあります。
しかしながら、ケイティはもともとクリスチャンミュージックのアーティストであった経緯があり、実は真面目で良心的なものが根底にあるからこそ、人々を元気づけられる存在になれた一面もあるのかもしれません。