『いただきます』をちゃんと伝えたい
この映画を見ると、自然と『いただきます』を伝えなくてはと思わせてくれる作品だと思います。
設楽牧場を経営している、亘夫婦の食卓でごはんを食べる前に乳牛たちがいる牧場に向かって『いただきます』を伝えます。
それは、亘が育てている乳牛のおかげで牛乳やバターを食べることができていることを感謝するための言葉なのだなと感じました。
そして、札幌の有名レストランのシェフ、朝田がせたな町にやってきて、この町で作られているもので料理を作って感激して『いただきます』と言っていたり。
最後の、いつも一緒にいる仲間たちと朝田と1日限りのそらのレストランをオープンして。
チーズ作りの師匠である大谷のチーズを、大谷の妻である佐弥子が食べる前の『いただきます』の重さには心を打たれました。
この作品は『おいしい』にも色々な感情が散りばめられていて、中盤からは涙が止まりませんでした。
普段、何事もなく当然のように食事を摂っているけど、あらゆる食べ物には愛情を込めて育ててくれた農家さんがいること。
その食材を美味しさを引き出すために様々な工夫をしている人がいることがいることを忘れてはいけないと思わされた作品でした。
この映画のおかげで『いただきます』とちゃんと伝えることの大切さを学べた、素晴らしい映画です。