子供から大人まで楽しめ、ずっとリメンバーするであろう映画
トイストーリーからピクサー作品のファンであるし、2018年のアカデミー賞でも最優秀アニメ映画を受賞したばかりの本作なわけあって、見る前の期待感はすごいものだった。結論からいうと、その期待感をまったく裏切ることなく、優しい、ほっこりした気持ちで見終えることができた素晴らしい映画だった。
題材はメキシコの「死者の日(日本でいうお盆のようなもの)」。
メキシコを彷彿させるカラフルな主人公のミゲルは伝説のミュージシャン・デラクラスのようになりたいと願っていた。しかし、ミュージシャンであった先祖が家族に迷惑をかけた一件があり、一族では代々音楽が禁じられていた。そんなミゲルは死者の日、あるきっかけで死者の国に迷いこんでしまう。そこで出会うユニークなガイコツたちと元の世界へもどろうとするストーリーと、祖先の隠された謎にまつわるストーリーがテンポよく進む。
ガイコツたちが暮す魅惑的な死者の世界と、キャッチ―な楽曲、セリフのいたるにところで耳にするスペイン語の響きが、ストーリをより引き立てている。最後は涙なくしては見られないが、それは悲しみの涙というより、家族の絆の素晴らしさからくる涙となった。