神聖かまってちゃん / Shinsei Kamattechan

神聖かまってちゃん / Shinsei Kamattechan

神聖かまってちゃんは、日本のロックバンドである。2008年から活動開始し、レーベルは2010年からワーナー・ミュージック・ジャパンのunBORDEに所属している。所属事務所はPERFECT MUSICである。
メンバーはボーカル・ギター・ヴォコーダー担当のの子、キーボード・ヴォコーダー担当のmono、ドラム担当のみさこからなる。全ての作詞・作曲はの子が行なっている。また、2019年までベース・コーラス担当のちばぎんがいた。の子、mono、ちばぎんは幼稚園の同級生であった。
結成当初は、下北沢や渋谷を中心に都内でのライブ活動を行っていた。
度々、ボーカルの子の奇行が話題になっている。例えば、2011年音楽番組に出演した際にはテレビカメラになるとを貼り付けるなどした。
代表曲は、『23歳の夏休み』や『ロックンロールは鳴り止まないっ』などである。アニメ『電波女と青春男』とタイアップした際は、「エリオをかまってちゃん」という名義にした。

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神聖かまってちゃん / Shinsei Kamattechan
9

過激だが、現代社会では共感を呼ぶ歌詞

神聖かまってちゃんのフロントマンの「の子」は、自身で公表している通り「境界性パーソナリティ障害」を患いながらも10年近くもバンド活動を続けている。最初はネットから話題を呼び、美しいピアノメロディと叫び声にも聞こえる歌声、そして独特の表現で繊細な心理を描く歌詞が、一部の層から宗教的な程の人気を得ることとなった。
代表作は「ロックンロールは鳴り止まないっ」や、「フロントメモリー」。フロントメモリーは、川本真琴が歌唱しているバージョンと、作詞作曲者のの子本人が歌唱しているバージョンと、カラオケ番組で有名になった新人歌手の鈴木瑛美子がカバーしたバージョンがある。鈴木瑛美子のカバーが「恋は雨上がりのように」の実写化映画の主題歌としても起用されたりと、活動の幅はどんどんと広がっている。そんなバンドなどの音楽活動の一方で、ニコ生やツイキャスなどで、動画配信者としても活動しており、独特の感性から引き出されるトークが面白く、多くのリスナーを魅了している。
現代では、「メンヘラ」という言葉をよく耳にするようになった(「メンタルヘルス」のから来たネットスラングのこと)。些細な悩みから、精神疾患と呼べるほどの生き辛さというものは、表に出すことは恥ずかしい事だという風潮があったが、現代はSNSなどの普及によりそういった人々の「メンヘラ」な部分がたくさんの共感を得られるようになってきた。神聖かまってちゃんというアーティストはまさに、そういう人の心の闇や奥深くの部分を刺激するような「メンヘラ」な曲で共感を得ている。過激だが、現代の日本に生きる人々心の拠り所になるような、素晴らしいアーティストである。