Cocco

Cocco

Cocco(こっこ)とは、沖縄県那覇市出身のシンガーソングライターである。元々バレリーナ志望だったが、賞金目当てで受けたオーディションを機に歌手の道を歩み始める。当初は歌を本気でやろうとは思っていなかったが、徐々に歌を好きになり自分を見つめなおすために2001年に活動を休止。2006年に再開し、歌手として精力的に活動するようになった。楽曲の特徴としては、「自傷を彷彿とさせる病的な歌詞やオルタナティヴなサウンド」と称される。音楽活動のほか、絵本やエッセイの執筆なども行う。

go-1058695843593253932626のレビュー・評価・感想

Cocco
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全世代に聴いて欲しい、マルチし才能を発揮するシンガーソングライター・Coccoの魅力。

沖縄県出身のシンガーソングライター・Cocco(こっこ)さん。1997年にメジャーデビューを果たし、「カウントダウン」、「強く儚い者たち」、「Raining」、「焼け野が原」など次々とヒット曲をリリース。元々はバレリーナを目指し、バレエのオーディション資金にしようと歌手オーディションを受けたという経緯があり、デビュー後活動休止等を経て、シンガーソングライターだけでなく絵本作家や女優としても才能を発揮しています。沖縄芝居役者である真喜志康忠と真喜志八重子を祖父母に持ち、少女時代のエピソードからも感受性の高さを感じます。さらに1児の母でもあり、繊細かつ大胆、独特の世界観を持つ彼女。デビュー時の少女から大人の女性へと移り変わっていく歌声は危ういガラス細工を連想させます。そして歳を重ね母となり、本来の歌声に加えて落ち着いた包容力のある、それでいて暖かいのに切ない歌声はとても魅力的です。制作する楽曲も、愛しすぎた故に狂気を孕んだもの、母性に満ちた暖かいもの、故郷・沖縄を感じさせるものなど幅広くリリースされています。それらはどれも時代を越えて通じるものがあります。ぜひ全世代の人々に聴いて欲しい、そんなアーティストです。