カーアクション洋画
2009年に公開された「ワイルドスピード」シリーズ第4作で、1作目の主人公のドミニク・トレットとブライアン・オコナーが再びコンビを組む原点回帰的な内容になっているのが本作の特徴です。
2作目、3作目ではカーアクションを売りにしつつ、バディものや青春ものなど新機軸も盛り込もうとしつつも興行的に振るわず、ここでシリーズ終了も噂されたのですが、起死回生的に制作された本作は1作目以来の大ヒットを記録し、見事にシリーズ存続を可能にさせた作品となりました。
1作目以来のドミニクとブライアンのコンビ復活も話題性がありますが、方や恋人の復讐、方やFBIの任務と全く異なる目的で動く2人の対比も面白く、作風自体もシリアスで常に緊張感をはらんだ展開で見ていて飽きさせません。
結局ドミニクとの友情をとり、警察を2回も裏切る羽目になったブライアンはつくづく警官には向いてないなぁっと思いつつ(笑)、1作目から続いた2人の因縁がようやく決着がついたと解釈できる流れになり、1作目のファン的にはより楽しめる内容となっています。
また、前作X3は時系列的にかなり後なので前作で死んだハンも前半でカメオ出演していたり、本作で命を落としたと思われたドミニクの恋人レティが次々回作でまさかの役回りになっていたりとシリーズものの宿命で後付設定が増えていってるなぁっと思いました(笑)。