五等分の花嫁 / The Quintessential Quintuplets

五等分の花嫁とは、春場ねぎによる日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』にて2017年36・37合併号から2020年12号まで連載された。主人公の男子高校生が五つ子の女子高校生の家庭教師を務めるラブコメディ。
物語は、結婚式当日に式場で寝ていた新郎の上杉風太郎が回想する形で描かれていく。主人公・上杉風太郎が、家庭教師を務める中野家の五つ子を全員卒業まで導いていこうとする物語。その過程で生まれる絆や恋愛、花嫁は誰になるかが気になるのが魅力的な作品である。
コミックスは全14巻発行され、通常の白黒版に加えて、他の作品ではあまり見られないフルカラー版も発行されている。2022年3月時点で累計発行部数は1600万部を突破している。
テレビアニメ化もされており、TBS「アニメリコ」枠ほかにて第1期が2019年1月から3月まで、第2期が2021年1月から3月まで放送された。また2022年5月20日に劇場アニメ「映画 五等分の花嫁」が公開。本作の放映をもってアニメーション作品が完結する。

sakura3139122のレビュー・評価・感想

五等分の花嫁 / The Quintessential Quintuplets
8

登場人物の心の変化を楽しもう!

高校でもトップクラスの成績を残している主人公・上杉風太郎と、同じ高校に通う五つ子の姉妹が登場する物語です。
五つ子の名前は長女から順に中野一花、二乃、三玖、四葉、五月で、それぞれが個性的な性格をしています。
この五つ子姉妹、前に通っていた高校でどうしようもなく学業不振であったために上杉がいる高校へ転校してきました。そこで、五つ子の父親が上杉にこの姉妹をどうにか高校を卒業させてほしいと家庭教師のアルバイトの話を持ち掛けます。
このアルバイトを引き受けた上杉は、この五つ子の学力をどうにか底上げしようとするのですが、テストの成績はなかなか上がらず赤点ばかり。苦労をしながらも五つ子に勉強を教えていた上杉ですが、二乃だけは一向に話を聞こうとしませんでした。その時、五つ子の父親から中間試験で五つ子全員を赤点から脱出させなければ家庭教師を首にすると伝えられます。その困難を超えることができるのか、という部分が前半の最大の見どころです。
上杉が家庭教師を務める中で、五つ子の心情にも変化が見られます。特に、最初に心を開いた三玖は徐々に上杉に対する思いを強めていきます。
アニメの終盤では、はじめは上杉を毛嫌いしていた五つ子でしたが、少しずつ上杉に好意を持ち始め、それぞれの胸に秘めた思いが大きくなっていく様子が描かれています。最終的にはこの五つ子の誰かと上杉が結婚するというストーリーではありますが、それが果たして誰なのか。これが明かされないままストーリーが進んでいくため、上杉の結婚相手を予想しながらこの作品を楽しむのも良いと思います。