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テレビシリーズをベースにした、劇場版のマクロスΔ作品
『マクロス』シリーズは代々、テレビシリーズをまとめ直し、新規カットを盛り込んだ劇場版を公開してきましたが、歴代の中でも有数の新規カットの多さでした。もう、ほぼ新作と思ってよいです。
ストーリーもオリジナル要素が多く、特に気になるメッサーが生存するのか?それともやっぱり駄目なのか?というところも、テレビシリーズで視聴者が心残りだったことをしっかり解消してくれていました。
そして、何と言っても圧巻なのは、ワルキューレのライブシーン。CGを駆使したエフェクト、カメラワークはテレビ版とは比べものにならない、とんでもないクオリティでした。劇場という音響環境が相まって、ガチのライブでした。昨今流行りのアイドルアニメでは、必ずと言っていいほどライブシーンが登場しますし、それも別にすごく出来が悪いとは微塵も思わないクオリティで作られていますが、正直レベルが違いました。35年『マクロス』シリーズを作り続けてきた河森正治さんの手にかかると、こうなるのか…と。ドッグファイトのシーンでも同じことを思いましたが……テレビシリーズの焼き直しではないですね、完全に。
ちなみに、テレビシリーズでは総監督だった河森正治さんが、劇場版は監督や脚本にクレジットされていました。なるほどです。