人外×少女というキャッチコピーでありながら少女が不思議な魔法の世界の体験をしながら成長していくお話。
魔法使いの嫁は最初の導入部分は暗い印象を受けることもあるかと思いますが、読み進めていくうちに主人公の少女の成長と不思議な魔法の世界のお話を楽しめます。
魔法使いといっても今どきのファンタジーほどバンバン魔法が使えるわけでもなく、現実的に材料・条件などがしっかり考えられています。
現代にちなんだお話でもあるので魔法使いはもうほぼいない世界で、今でも妖精などと一般に言われる隣人さんといった扱いで人ならざる者たちと少女が掛け合う姿もあります。
特別楽しいってわけでもないんですが、引き込まれる何かはあると思える漫画です。
アニメもあり、そちらは漫画のお話に忠実に進められ、見どころといえば挿入歌です。
魔法使いの嫁ということは旦那さんがいるのですが、少女の旦那さんは人外で、人ではありません。
少女の特異な体質を目当てに手元に置くことにしたようですが、気持ちは変わっていきます。
一緒に暮らすうちに少女に愛着が沸きます。最初はもちろん優しいのですが人間ではないので、やっぱりすれ違い行き違いが生まれます。
それでも少女はいろんな人と関わり成長して何度か魔法使いの旦那さんと衝突しながら、意見をすり合わせ落ち着いていく様子が微笑ましいです。
友人におすすめすると「少し夏目友人帳にも似ているね」と言っていました。
大きく上がることもないですが、絶望するほど希望がないわけでもない作品です。
なんだか二人が一緒に暮らすうちに絆が生まれるのが、とても心地いいなとほっこりしたいときに読み返しています。