後味の悪い映画
湊かなえの同名小説の映画化です。娘を生徒に殺された女教師が生徒に復讐をするという話です。その復讐がエイズ感染者の血液を飲ますというものです。そんなことでうつることはないし、なんかエイズへの偏見を自重するような話だなと思いました。相手が中学生なので、まだ子どもだし、人の気持ちも思いやれないところあるし、エイズの知識もないだろうし、そんなところだから、血液混入みたいな復讐の仕方をしたのでしょうが、少し気になりました。まあ、さいごのほうにそんなことでうつらないとは言っているですけどね。女教師は松たか子が演じています。さすが、松さん、すごくうまいです。落ち着いた様子でなんてことないかのように復讐計画を語るところとか怖いです。顔もとても清楚な感じなので余計怖い感じです。復讐対象の生徒たちもうまかったなと思いました。人に感染させることとかもおそれて引きこもりになるほうの子は、とてもナイーブぽいし、子供っぽい感じが出ていました。母親に気がついて欲しくて有名になりたいと思ってるほうの子は頭が良く、とてもクールな感じだけど、実は幼くて、お母さん、お母さんって言ってるだけの甘ったれ感が出ていました。最終的に誰も救われないし、生徒たちが反省、更生できたのかもわからない、後味の悪い作品でした。そういう話が好きな人にオススメです。