ライオン・キング / The Lion King

『ライオン・キング』(The Lion King)とは、1994年に公開され、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作した32作目のディズニー長編アニメーション映画。2019年には『ライオン・キング』シリーズ生誕25周年記念とし、フルCGでリメイクされた。興行収入は9億8000万ドルで、『アナと雪の女王』『トイ・ストーリー3』に次ぐ世界歴代興行収入のアニメーション映画としては第3位。
主人公は、ライオンの王・ムファサの息子として生まれたシンバ。父を殺され、王国を追放されたシンバが、新たな動物たちと出会い成長し、幼馴染のメスライオン・ナラとともに父を殺した相手に立ち向かうストーリーである。
本作品は、1960年代にテレビアニメで放送されていた『ジャングル大帝』とプロットやキャラクターなどが似ていることから盗作騒動が巻き起こった。
サウンドトラックはアニメ作品としては世界一の売り上げで、1500万枚を記録。1994年アカデミー賞作曲賞・主題歌賞を受賞。その他も同年に複数の受賞歴がある。ミュージカル化がされており、1997年アメリカにて初公開。世界では8カ国12都市で公演された。日本では1998年から劇団四季により公演が開始。2001年に第10回日本映画評論家大賞のミュージカル大賞を受賞した。連続19年以上の公演を続け、公演回数は1万回を突破。

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ライオン・キング / The Lion King
9

自然の在り方を教えてくれる作品

アニメーションで人気を博した『ライオン・キング』が、現代の技術を駆使しパワーアップして映画になったのがこの作品です。まず、鮮明な画質と動物それぞれの行動や動作を完璧に再現することにより、まるで実際に野生の動物たちが棲む世界に紛れ込んだかのような錯覚を覚えます。そのような壮大さをこの作品はオープニングで見事にしており、冒頭で心を惹きつけられること間違いありません。また、場面ごとに素晴らしい挿入歌が登場し、物語をより盛り上げている点も『ライオン・キング』の醍醐味と言えます。挿入歌という以上に非常に完成度の高い曲ばかりで、映画の枠を越えて愛されています。そのため、『ライオン・キング』を観たことがないという人でも、どこかで一度は耳にしたことがあると感じる曲があることと思います。曲を知っている人はもちろん知らない人でも、素敵な挿入歌のおかげでこの作品の世界へ入り込むことが出来ます。ストーリーは非常にしっかりと構成されており、アニメーションから生まれた作品ですが、全く侮れません。自然の在り方や命の大切さ、親子や友達との絆など、この作品から学ぶことは多く、子供や大人という枠組みではなく人間であれば観るべき映画だと言っても過言ではありません。