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哲学的な歌詞と耳に残るメロディーライン
2001年に4人組のバンドとして活動し始めたRADWIMPS。名前には「かっこいい弱虫」と少し不思議な意味を秘めている。全ての楽曲の作詞作曲を行なっている野田洋次郎は、ギターを片手に透き通る声で大衆にメッセージ性のある歌を届けている。その歌詞には一度聞いただけでは少し意味理解が難しいような部分があり、しかしその言葉には他の誰かでは書くことのできない独特さと人々の心に直接迫ってくるものがあり日々の生活に刺激を与える。始めはライブやメディアは苦手だといいあまり表に出て活動することは少なかった。ファン層はとても広く10代若者から50代まで多くの人を魅了している。実体験であると言われている「ふたりごと」や「me me she」などの恋愛曲に綴られている歌詞は少し他とは違った表現が用いられており長く好まれこれからも聞かれ続けるだろう。「おしゃかしゃま」や「DADA」では繊細なメロディーラインが特徴で疾走感を帯びて時代をかけていく。2015年にドラムである山口智史が無期活動休止を発表した。メンバーは少なからず心にも演奏にもダメージを受けていたであろうにも関わらず休止することなく活動を続けている。いつか彼が戻ってくることを信じて、彼らはこれからも音楽を紡いでいくだろう。