アメコミヒーロー洋画感想
2018年に公開されたマーベルコミック原作のヒーローアクション作品で、スパイダーマンシリーズに登場したヴィラン・「ヴェノム」を主人公にしたスピンオフ作品です。
人体実験を繰り返すライフ財団を追うジャーナリストのエディに財団が研究していた宇宙生命体「シンビオート」が寄生、やがてシンビオートと奇妙な共生関係となったエディは異形の姿ヴェノムとなって財団と戦う事になる流れで、ヴェノム自体2007年公開の映画「スパイダーマン3」に敵として登場していますが、ここではあくまでカタキ役で本作はその時とはまた違ったヴェノムの魅力を掘り下げた内容となっています。
ヴェノムのビジュアル事態、元となった液状のシンビオートが宿主の体を覆い、黒づくめで牙と長い舌がむき出しのおぞましいビジュアルで、本作でもヴェノムが人を食らうシーンがありますが、本作のシンビオートは宿主にも積極的に話しかけ、主人公エディとの掛け合いが見ていてどこか微笑ましい所があり、一見不気味なヴェノムも見てる内に愛嬌ある存在に思えてくる演出となって不思議な感覚になります。
所謂敵キャラを主役にした作品といえばダークヒーローもの、ピカレスクものとしてハードで暗い印象になりがちですが、本作はそのあたりはやや希薄で、どちらかと言えばエディとシンビオートの凸凹バディもののノリで楽しめる作品となっています。