難解なパズルとthe cake is lie
Portalは2007年にリリースされたパズルアクションゲーム。「ポータルガン」は壁や天井、床に最大2つの穴を開けることができ、主人公Chellはポータルガンを駆使してテストチェンバーのクリア(脱出)を試みる。
このゲームの特徴はなんといってもポータルの存在である。ポータルはゲーム中、一部を除いてあらゆる場所に作成できる。移動は自由自在、自分の真上と真下に作れば無限落下もできる。このポータルによってChellはたとえば遠くへ飛び出すことも、壁の向こうへ瞬間移動することもできる。
Portalの魅力はそれだけではない。欠かせないのがブラックな世界観である。主人公Chellは目覚めた途端に実験に参加しろと言われた時点でまず奇妙であるし、テストチェンバーもはじめのうちは平和であったが、ゲームが進行するにつれハイリスクな設備が増えてくる。触るとあらゆるものを消し去るエネルギー球、Chellを見つけるや否や凄まじい速度で発砲する軍用タレット、落ちたら無事では済まない毒々しい沼、全てを焼き尽くす焼却炉。チェンバーにはかつての被験者の書き遺した「the cake is lie」の文字。
実験はなぜ行われているのか?誰が行なっているのか?4000度の炎を乗り越えた先にその答えは待っている。