中庸を行く人
最近知名度が上がっている人の一人ですが活動歴は長く、挑戦的な試みを繰り返す人物です。どこにでもいそうな人にも見えますが、表現の独自性は秀逸だと感じます。音楽での活躍も著しく、現在は日本のヒットチャートの上位に座しています。多くの人々に支持されるのは、誰にでもある共通の感覚を多くちりばめてあるというところにあると思います。ただ、その形は輪郭をなぞるのは難しく、受け取り手の感性に任されるところがあります。心象風景を描くことが多いですが、具体的で輪郭のはっきりしたものを提示することもしばしばで、常に進化していく音楽を構築している印象を受けます。その一方で普遍性も多く見られ、稀有な存在です。分筆活動においては、わかりやすい文章で男女問わず多くの世代に支持されています。書籍によっては文庫化もされているのでより手に取りやすいですし、大衆的な活動をされていると思います。その一方で俳優活動もされているので多忙を極めています。そこから器用さを感じ取ることは少ないですが、役に対しての真摯な姿勢は他の誰のアプローチとも違う独自のものが垣間見えます。どこか役に染まり切らないものも感じますが、それがまた持ち味として生きていており好印象です。