ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』とは、2016年に映画監督ギャレス・エドワーズによってアメリカで制作された実写SF映画。スター・ウォーズサーガの本編では語られなかった物語を描く、スピン・オフシリーズの第一弾。シリーズ1作目『エピソード4/新たなる希望』に登場した、銀河帝国軍の誇る究極兵器「デス・スター」の設計図を盗み出すため、決死の作戦に挑む戦隊「ローグ・ワン」の熾烈な戦いを描く。

amagihajime4のレビュー・評価・感想

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー / Rogue One: A Star Wars Story
10

もうひとつのスターウォーズ デススター誕生秘話

老若男女、その名前を知らない人はほとんどいないであろう「スターウォーズ」。キャラクターのだれかひとりでも、惑星のひとつでも、何かしら聞いたことがあるはずです。長い長い時間をかけて地球上に広がったジョージ・ルーカスの世界観。ヴァーチャルあふれる現代の子どもたちが観ても、何か必ず得ることができるようです。スピンオフ作品として作られたこの「デススター物語」は、エピソード3と4の間のお話になります。これを観なくても3と4はつながります。しかしこのスピンオフのなんとも深いこと。スピンオフ作品はたいていなくても支障がない後付けストーリーです。この「デススター物語」も結局主要キャストは死んでしまいます(デススター含め)。それでも全体像のほんの一部に、見えても見えなくてもいいような部分に、興味がない人は知らないまま生きていくような部分に、これほどまでに魂のこもった熱い親子のストーリーがあったなんて。宇宙の果ての、私たち人間の想像の及ばないような場所で、私たちと同じような人間模様、親子関係が存在します。普遍なんですね。たとえ死の直前でも、親子が再び出会えて誤解が解けて、愛情や尊敬をまた胸に抱けるなんてすばらしい。これは「デススター誕生秘話」ですが、父と娘の生涯をかけた再会の物語なのです。