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現実の世界ではなかった
自分の人生が現実の世界ではなく、テレビのリアリティショーだったらという話です。自分の人生が作られたもので配信されていると知らない主人公をジム・キャリーが演じています。マスクのマスク被る前みたいな気弱で優しい感じの青年です。でもやっぱりジムなのでコミカルな演技もあり、見ていて面白いです。この人が主役だったら、そりゃあ人気の番組になるわなあと思いました。でも、結構リスキーな企画だと思います。主役にテレビだとさとられないようにするのも大変だし、主役がやな性格になったり犯罪を犯したりしたらどうするつもりだったんだろうといらぬ心配をしてしまいました。これは、映画の中でもおきていた問題ですが、やっぱり色恋は、予定通りにいかないというか、制作者の意図とは別に動くこともあるし、大変だっただろうなと思います。ジムがこれは偽物ではと感づいてからの動きは、共感できるし、すごくしんどかっただろうなと思いました。母も妻も親友も信じられないなんて、しんどいです。それに外の世界に出たって、うまく生きられるかわからないし、第一怖いと思います。それでも、初恋の人と、見知らぬ世界を求めて、外に出ることにしたジムには感嘆するし、応援したいなと思いました。