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江戸の食文化を学びながら楽しめる
毎回江戸の食・文化習俗にちなんだ、現代でも作れる料理を紹介してくれる漫画。ちょっとした工夫で、自宅でも楽しめそうな料理が盛り沢山です。しかもおいしそう!表紙に実際の料理写真も載っており、「ほんとに作れるんだ~」と目でわかるのも楽しい。季節ごとの伝統行事や旬の食材が自然と頭に入ってきて、日々の暮らしを豊かにしてくれそうです。「二十六夜待ち」なんて初めて知りました。
絵は正直そんなに…うまくはないと思うんですが、かわいらしい素朴な絵柄なので、嫌みなく読むことができます。江戸時代と現代を行ったりきたり、という展開も、気楽な絵だからこそあんまり力まずに受け入れられます。料理メインなので登場人物は多くないんですが、それぞれキャラの特徴づけも活きていて、それぞれの今後もいつの間にか気になっているという…。特に女性キャラが、変に大げさだったりわざとらしかったりしないのがGOOD。平蔵さんなんか、時々ほんとに表情がかわいらしいんだよなあ。
一話完結なのでどこから読んでも楽しいですが、キャラの今後の展開も考えるとやっぱり一話から読んでほしいです。一回読んでおくとその後は、あの料理おいしそうだったな~と単発で読み返せます。献立の参考にできそうなメニューも多いので、結構何度も活躍しますよ。