ジョジョシリーズ史上No.1の、イケメンすぎる主人公、東方仗助!
漫画家、荒木飛呂彦による「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの第4部。本作は、主人公である東方仗助の住む杜王町で1999年に起こった奇妙な出来事を描いている。
まず、ジョジョの奇妙な冒険といえば、どの部においても主人公がどれも魅力的である。なかでも、今作の主人公の東方仗助は、独特のリーゼント頭で不良のようなルックスにも関わらず、仲間思いで勇気もあり、目上の人には敬語を使うなど、憎めない高校生である。
東方仗助は、クレイジーダイヤモンドというスタンド能力(作中での殊能力のこと)を持っている。クレイジーダイヤモンドは、近距離パワー型のズバ抜けた強さと、触れたものを何でも治せるという能力を持っている(ちなみに、仗助自身を治すことはできない)。
数あるスタンド能力の中で、治すだけの能力は、頼りなく思える。しかし、東方仗助は数手先を読む賢さと機転でクレイジーダイヤモンドの治すだけの能力を使いこなし、さまざまな敵を倒してきた。さらに、負傷を負わされた敵の傷を治してあげるなどの敬意を払い、仗助を慕う仲間が増えていった。
仗助と犬猿の仲のような漫画家、仗助を追い詰めて殺そうとした暴走族の高校生など、昨日までは敵として闘っていたキャラクターも、戦い終えると憎まれ口を叩きながらも仗助を慕っているのだ。そして、更に魅力を増して、次からは仗助の味方として闘ってくれるのだ。
そして、杜王町で出会った仲間たちと共に、町を震撼させる連続殺人鬼を倒すべく結束を深める。その過程で垣間見えるさまざまな正義の心、黄金のスピリッツこそが、この物語の魅力である。