萌えとは何たるか
「冴えない彼女の育てかた」というタイトルから想像できるように、冴えない女子高校生がメインヒロインの話です。
オープンヲタクの主人公「安芸倫也」は、幼馴染で人気イラストレーターの「澤村・スペンサー・英梨々」、同じ高校に通う先輩で人気ラノベ作家の「霞ヶ丘詩羽」、そして、普段は冴えないが磨けば光る…と、倫也が感じたメインヒロイン「加藤恵」とともに、、自分の理想のギャルゲーを作るべく奮闘します。
アニメは、一つ目の作品をギリギリ完成させ、二つ目に着手するところまでで終わってしまいます。そこまでではメインヒロイン「加藤恵」の変化こそ感じますが、ほかのキャラの個性が強いため、まだメインヒロインとしては弱いと感じることもあるでしょう。実際、放送当時は「金髪ツインテール」「ツンデレ」な英梨々や、「黒髪ロング」「ヤンデレ」な詩羽、そのほかの個性豊かなキャラクターによってランキングなどではそこまで大きな差をつけられませんでした。
しかし、原作で描かれるその先のストーリーでは「加藤恵」が大きく変化し、萌えを演出する一つファクターとしての適度なエロがはじめて登場することにより、この作品のメインヒロインは彼女以外ありえない!となってしまうほどに萌え、身もだえることでしょう。
作者は、この作品に萌えの全てをつぎ込み、それを際立たせる為にストーリーを作り、無意味なエロを排除しました。なろう系との格の違いを見せつけてくれた最高の作品です。