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衝撃の実話に感動
サーフィン中にサメに襲われて片腕を失った少女の物語です。主人公の少女べサニー・ハミルトンは実在のサーファーで、彼女が書いた自伝を映画化しています。敬虔なクリスチャンであるべサニーが神への信仰と家族や仲間達の愛を支えにして、困難を乗り越えていく姿は感動的です。
シャークアタックに遭遇する前のべサニーは、サーフィンが大好きで才能もあるプロを目指す女の子でした。ハワイに住み、家族や親友とサーフィンする様子がとても楽しそうに描かれています。サーフブランドがスポンサーにつき、これから期待でいっぱいというときでした。そして母親と一緒に神の役に立つようお祈りをしていました。
原作の小説の中でべサニーは、自分が人に影響を与えたいとは思わないけれど、経験を伝えることで誰かの役に立つかもしれないと、とても謙虚に語っています。実際に世界中の人々がべサニーに勇気づけられました。映画を観て関心を持った人には、同名の原作の方も読んでみることをオススメします。よりリアルで詳しい心情が綴られていて、読んでいると励まされます。
サメに襲われた海へまた戻り、サーフィンを再開するというのはすごいことだと思います。しかも片腕がない状態なのだから尚更のことです。自分が恐怖で動けないとき、人と比べて無い物ねだりしているとき、そんなときに悩みが吹き飛ばされる素晴らしい映画です。