おいでよ どうぶつの森 / おい森 / Animal Crossing: Wild World

おいでよ どうぶつの森 / おい森 / Animal Crossing: Wild World

『おいでよ どうぶつの森』とは、2005年に任天堂より開発されたニンテンドーDS専用のゲームソフト。プレイヤーは、ある村に引っ越し、その村に暮らすどうぶつの住民たちと気ままにスローライフを楽しむゲーム。これまで製作されたどうぶつの森シリーズから一新し、ニンテンドーDSの機能ならではのすれちがい通信や、Wi-Fi機能を使った遊びも楽しむことができる。

guuro9696のレビュー・評価・感想

おいでよ どうぶつの森 / おい森 / Animal Crossing: Wild World
8

カタルシスがある

ほのぼの生活ゲームに求めるものは、どちらかと言うと安心、安泰、リラックス、というイメージがあるのに対し、『どうぶつの森』シリーズはさすがの任天堂、ほのぼの生活ゲームにもこれでもかと言うほどカタルシスをぶち込んでくる。
まず、今作から登場した「カフェ」だが、コーヒーが飲めるようになっている。ゲームの中でコーヒーを飲めていったいなんの得があると言うのか、と思いきや、主人公がコーヒーを飲む瞬間、何とも言い難いカタルシスがある。
そして高レベルの物理演算。まるでそこで本物が生きているかのような動きに、何をさせてもカタルシス。椅子に座っても、ベッドに寝そべっても、寝返りを打つだけでカタルシスである。虫はそこかしこにいて、岩をスコップで叩けばそこにもまた小さな虫が飛び出てきたり、とにかくあふれ出る「リアリティ」は、任天堂が持つ高クオリティのプログラマーたちによる技術で、他のゲーム会社の追従はまず許さないだろう。着替えてもカタルシス、様々な家具を部屋に飾ってはカタルシスである。ただひとつ残念なのは、任天堂ゲームにありがちだが、音楽がまったく面白くない。任天堂はもっとサウンドクリエイターの採用に力を入れるべき。