JM(映画)

JM(映画)

『JM』(ジェイエム、原題:Johnny Mnemonic)とは、1995年に公開されたカナダ・アメリカ合衆国のサイバーパンクSF映画である。監督はロバート・ロンゴが務め、キアヌ・リーブスやドルフ・ラングレン、北野武(Takeshi名義)らが出演している。SF作家ウィリアム・ギブスンの短編小説『記憶屋ジョニィ』を原案とし、ギブスン自身が脚本を手がけた作品であり、巨大企業に支配された東アジアの影響の色濃い近未来のディストピア世界が描かれている。
物語は、通常のネットワークに晒せない機密情報を脳内の記憶装置に記録して運ぶ不正取引人・ジョニーの逃避行を描いている。ある日、彼は安全許容値を超える莫大な価値を持つ機密情報を運び込むことになり、期限内にすべての暗号キーを使って情報を引き出さなければ死に至る状況に陥る。情報の持ち主である巨大企業の殺し屋たちやヤクザ組織に追われながら、命がけの戦いに身を投じていく。
商業的には興行収入が制作費を全額回収するなど一定の成果を収めたものの、批評家からは酷評され、Rotten Tomatoesなどのレビューサイトでも低い評価に留まった。一方で、後に映画界で活躍するキアヌ・リーブスと、本作がハリウッドデビューとなった北野武が共演した作品としても知られている。また、日本でのみ公開された日本版と、海外などで流通したインターナショナル版の間で編集や音楽に違いがあることでも知られている。

eureka5489のレビュー・評価・感想

JM(映画)
6

実は面白いサイバーパンクSF映画

キアヌ・リーブスと北野武の出演するSF映画です。スターの共演、サイバーパンクSF作家として名高いウィリアム・ギブソンの原作・脚本、現代芸術家のローバート・ロンゴの初監督作など、期待値の高い作品でしたが、結果的にはなぜかB級映画っぽい仕上がりになってしまいました。

それでも、電脳空間を可視化したガジェットをキアヌ演じる主人公が駆使したり、電磁波による環境汚染で病気が蔓延するという近未来ならではのあり得そうな怖い設定があったりと、面白い要素はたくさんあります。映像がどこかチープな感じになってしまっているのは否めませんが、ストーリー自体は興味深く、観客に訴える物があってとても良く出来ていると思います。ただ、ナイトクラブや日本のヤクザ、インチキ宗教家など、ダークな要素が多く、グロいシーンもあるので苦手な人にはオススメできません。しかし、サウンドトラックも格好いいし、サブカルチャーやサイバーパンクが好きな人なら楽しめそうです。また、日本人としては北野武の活躍が気になるところですが、とても良い役どころで、他とは違う圧倒的な存在感を示していました。

ハイテクな技術に頼っている近未来の住人達ですが、最後に頼りになるのは人間の作った進化したテクノロジーではないというのが、この映画を観て考えさせられるところです。ハイテク社会に対抗するローテク軍団の活躍も見どころです。